赤裸々作品解説…コキュートスは嗤う その二
連載にあたって、どうしても若いキャラが欲しいと思ったので原作にまったく
描かれていなかった「藤山」の家族を出すことに。
妻と高校生の息子と小学生の娘の兄妹。
そして「藤山」の息子と同い年の愛人に生ませた男子の三人。
熟年が占める物語の中に良いコントラストになるだろうと思った。
お気に入りはその愛人の生んだ男子「アキ」。
よくもここまで好きに描かせてくれるものだ。小説家、江上剛氏はなんて器の大きな人かしら。
もちろん原作の雰囲気を損なうことなく…といっても、元々好みの話なんだし、別に何か意識
していたわけもない。本当に好きに描かせてもらっただけ。
「アキ」は描いていて凄く広がりを持ったキャラとなり、描く楽しみになる。
そして、物語のラストはとはというと原作と大分違う。
違うけれど江上さんは納得して下さった。
最後は「アキ」と「五藤」が残って、二人の行く末が楽しみな中、完結した。
創刊雑誌「マリカ」休刊。やってくれるね扶桑社。
「ミステリー・サラ」へ移行。
「ミステリー・サラ」休刊。ホント、いいかげんだよbbmfよぅ!
この時点でも、まだ作品は終わってない。
宙ぶらりん。
原作があるのに未完じゃ終われない。
コミックスはどうなる?
最後の頃はもうぐちゃぐちゃになってた~ホントにね。
ラスト90pの描き下ろしはノーギャラで仕上げた。
雑誌未掲載。
もう意地だった。
意地でも完結させようと思った。
未完はいやだし、読み手からもまたかよと思われるのもうんざりだったからだ。
それにしてもと思う。
努力と結果は比例しないものとはいえ暫く放心状態。
作家はマジ孤独なものよ。
ともかくもこんな落ち着かない状況でよく描いたと思う。
読者の反応とか始終分からなかったし、暗闇を闇雲に突っ走っているという感じ。
こんな仕事のやり方は初めてだった。
長くやっているといろんなことがあるもんだなぁとつくづく思う。
そして「コキュートス~」はわたしの中で、かなり思い出深い作品となったのだった。
コメント
本当にご迷惑をおかけしました。でもおかげでとても美しく、コワイ作品にしあげていただけました。感謝しています。
とはいっても高口さんの作品でありますが。
また機会があれば僕の作品を書いてもらいたいものです。
2012年4月26日 7:25 AM | 江上
きゃー!
江上さん!!
御訪問ありがとうございます~~~!
こちらこそ、その節はお世話になりました!
本当にまた機会があったら無骨に中にもほんのりBL風味の
リーマン物がやってみたいです~
何かあったら遠慮なく声掛けて下さい!
ブログにも日参してます。
益々スマートになってゆく江上さん…。
私も今ダイエッター…。走れないけど…痩せないと!!
お体に気を付けてマラソン、楽しんで下さい~
2012年4月26日 10:19 AM | 殿
最近、台湾で御活躍と伺います。また食事でも御一緒にお願いします。
2012年5月2日 11:50 AM | 江上
お誘いありがとうございます~
是非!
(先日は久々に報道ステーションにてご尊顔を拝見させていただきました!TVに向かって江上さ~んと手を振っていたわたし…)
2012年5月3日 12:04 AM | 殿
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